介護業界から医療業界への転職

介護と医療は表裏一体の関係にありとも言える。一方で、働いてきた人がキャリアを生かして他方に転職することも増えてきた。しかし、現場での考え方の違いやスキルの必要性などに違いがあるため、転職に際して不安を抱く人は少なくない。

実際に介護に携わってきた人が医療従事者になる決断をしたとき、転職に踏み出したときには不安が払拭されていることが多くなっている。これは介護に従事する上では基本的には資格がなくても働けるのに対し、医療従事者になるためには資格が必要だからというのが理由だろう。資格を取得するために数ヶ月から数年間という期間を勉強に費やさなければならず、その間に医療と介護の仕事の違いについてもよく理解することができる。すると、今まで介護の現場で培ってきた経験を生かせる点がわかってきて、自分なりの活躍の仕方を考えられるようになるのである。

結果として転職活動をするときにも自己アピールをしやすくなり、それほど大きな苦労をすることなく新しい職場を獲得できることが多い。もともと医療でも介護でも、働ける資格を持っている人の場合にはこの限りではないものの、介護に携わってきて資格を取得して医療従事者になろうとした人は現場に出て不安を感じない場合が多くみられる。自分がいきいきと活躍できる道を見出すのに成功しているのだ。
転職に不安を感じることがあった場合は、資格の上では転職ができる状態になっていたとしても、あらためて転職先として考えている業界について勉強してみると懸念を少なくできるだろう。